ペパーミント精油の特徴と効果|嗅覚反応分析|メディカルアロマ
ペパーミント精油とは
セイヨウハッカとも呼ばれるペパーミント。
お菓子やシャンプーなどに入っているスースーする成分メントールは、このペパーミントに多く含まれる成分です。
ミント系も種類が多いのですが、アロマで使うものは
・ペパーミント
・スペアミント
・アルベンシスミント
・ハッカ油
あたりが有名かなと思います。
ペパーミント精油の特徴
ペパーミントの名前の由来は、
コショウ(Pepper)に似たピリっと辛みのある香りのミントだからと言われています。
スペアミントとウォーターミントの交配種で、ヨーロッパ原産の植物。
現在ではアジアや北米でも生産されているとのことです。
スーッとする清涼感のある香りのため、夏場には大活躍!
ペパーミントの香りを嗅ぐだけで、体感温度が-4℃にもなると言われています。
ペパーミントは、古くからアロマバスや
食べ物/飲み物の香りづけに使われてきたり、
消化器系の不調や痛みの緩和、肌荒れなどにも使用されてきました。
・消化不良
・気管支炎
・過敏性腸症候群
などの治療薬にも使われています。
ペパーミント精油の基本情報
名前 | ペパーミント セイヨウハッカ |
嗅覚反応分析での分類 | 左上/左下 |
学名 | Menta Pipelita |
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な成分 | ケトン類 メントンなど アルコール類 メントールなど |
注意事項 | ・3歳以下の乳幼児・妊産婦・授乳中・てんかん患者・高血圧の方には使用しない。 ・皮膚塗布の際、広範囲に使用しない。 |
ペパーミント精油の薬理作用
代表的なもの、評価が高いものを書いています。
主な薬理作用 | 薬理作用の詳細 | 評価(最高☆5) |
---|---|---|
血圧上昇作用 | 正常よりも低い血圧を上げる働き | ☆☆☆ |
血管収縮作用 | 血管を収縮させる働き | ☆☆☆ |
健胃作用 | 消化液の分泌を良くし、胃の働きを活発にする働き | ☆☆☆ |
駆風作用 | 腸内に溜まったガス(おなら)を排泄する働き | ☆☆☆ |
抗吐き気作用 | 吐き気を抑えてくれる働き | ☆☆☆ |
神経強壮作用 | 神経系を強化、活性化させる働き | ☆☆☆ |
膵臓強壮作用 | 膵臓を強化、活性化させる働き | ☆☆☆ |
麻酔作用 | 一時的に神経機能を低下させ、痛覚などの知覚を失わせる作用 | ☆☆☆ |
鎮痛作用 | 痛みを和らげる作用 | ☆☆☆ |
胆汁分泌促進作用 | 胆汁の生成を促して、分泌を活発にする作用 | ☆☆☆ |
その他の作用
鬱滞・鬱血除去作用
抗炎症作用
抗ウイルス作用
通経作用 など
参照:嗅覚反応分析士 入門講座テキスト
嗅覚反応分析士 基礎講座テキスト
ペパーミント精油の禁忌・注意点
- ケトン類を多く含むこと
- 血圧上昇作用があること
以上の点から、
3歳以下の乳幼児・妊産婦・授乳中・てんかん患者・高血圧の方への使用は避けましょう。
また、冷却作用があります。
体温を下げる働きがあるので、広範囲に使用したり、アロマバスの際に濃い濃度で使用しないように気をつけましょう。
使い方・アドバイス
ペパーミント精油の特徴は、なんといっても期待できる効果が多岐に渡ること。
正直、ここに書ききれてない程…。
その中でも、抗吐き気作用は他の精油にないペパーミントの特徴になります。
乗り物酔いしやすい人は、バッグの中にペパーミントスプレーを忍ばせておくと安心ですね(^^)
嗅覚反応分析でのペパーミント
嗅覚反応分析的分類では、左上/左下分類となります。
そのため、左上または左下が少ない人にペパーミント精油がおすすめになります。
左上が少ない人の特徴
- 身体が凝りやすい
- 一度体調を崩すと長引きやすい
- 普段元気でも、パタっと倒れる時がある
- 胃の不調をおこしやすい
- 一食ドカ食いとかしちゃうタイプ
- 場の空気を読むのがどちからといえば苦手
- ペパーミントの香りが好き
各タイプの特徴はこちらの記事にまとめています。
※ 全員に当てはまるわけではありません。
【嗅覚反応分析:左上用】症状別メディカルアロマレシピ
嗅覚反応分析の結果、左上が少ない人にオススメな症状別アロマレシピを紹介します(^^)
<レシピ>
・ペパーミント精油 5滴
・レモングラス精油 10滴
・ローズマリー・ベルベノン精油 5滴
・キャリアオイル 10ml
<使い方>
1日の使用回数:3回
1回の使用量:3〜5滴滴
使い方:患部、みぞおちのあたりに塗布
<注意>
・乳幼児、妊産婦、てんかん患者には使用しないこと
・高血圧症の人は使用を避けること
<レシピ>
・レモンユーカリ精油 20滴
・ローズマリー・カンファー精油 10滴
・ペパーミント精油 10滴
・キャリアオイル 10ml
<使い方>
1日の使用回数:3回
1回の使用量:3〜5滴
使い方:患部とみぞおちあたりに塗布
<注意>
・乳幼児、妊産婦、てんかん患者には使用しないこと
・高血圧症の人は使用を避けること
<レシピ>
・ペパーミント精油 10滴
・レモングラス精油 10滴
・リトセア精油 20滴
・キャリアオイル 10ml
<使い方>
1日の使用回数:3回
1回の使用量:3〜5滴
使い方:みぞおちあたりに塗布
<注意>
・乳幼児、妊産婦、てんかん患者には使用しないこと
・高血圧症の人は使用を避けること
※ メディカルアロマレシピを作成するときは、精油の品質に注意しましょう。
※ 精油の使用は自己責任です。持病がある場合等はかかりつけ医にご相談ください。
終わりに
ペパーミントって、お菓子や化粧品に入ってるからすごく馴染み深い香りですよね。
アロマのことを勉強したことがない方でも、香りのイメージがつくし体質に関係なく多くの方に親しまれている香りです。
だからこそ、こんなに使い道がある!ってことにビックリするし、
逆に使っちゃいけないシーンがあるの!?って初めの頃は思っていました。
ちなみに、僕が某アロマ協会のインストラクター試験を受験したときのこと。
“学名を記入しなさい”
という問題がこのペパーミントだったように記憶しています(笑)
というわけで、ペパーミント精油のご紹介でした(^^)
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