ラベンダー・アングスティフォリア精油の特徴と効能|嗅覚反応分析|メディカルアロマ
ラベンダー・アングスティフォリアとは
ラベンダー精油にはいくつかの種類があります。
その中で、一番スタンダードなものがラベンダー・アングスティフォリアになります。
アロマ界で「ラベンダー」と言われるのは、主には今日紹介するラベンダー・アングスティフォリアのことをさしてると思います。
(以降、省略してラベンダーと書きます)
ラベンダー精油の特徴
ラベンダーの語源は、
ラテン語の洗うという言葉(=lava)だと言われています。
フランスを中心に世界中で栽培されている植物で、
アロマテラピー界を代表する精油といってもいいほど有名です。
ルームフレグランスなどでもよく使われていて、馴染み深い香りですね(^^)
ラベンダーは現代アロマテラピーの始まりです。
それは、アロマテラピーの父と言われる、ルネ・モ-リス・ガットフォセの火傷事件によります。
この事件に関しては別記事でご紹介しますが、ルネが大火傷を負った際に効果を発揮したのがこのラベンダー精油と言われています。
僕も火傷をした時には、ラベンダー精油を使います。
痛みが引く、水ぶくれしない、キレイに治る。
ということで、とても重宝します(^^)
ラベンダー精油の基本情報
名前 | ラベンダー ・アングスティフォリア イングリッシュラベンダー 真正ラベンダー など |
嗅覚反応分析での分類 | 右上 |
学名 | Lavandula angustifolia |
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 花と葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な成分 | エステル類 酢酸リナリル アルコール類 リナロール など |
注意事項 | 特になし |
ラベンダー精油の薬理作用・効能
代表的なもの、評価が高いものを書いています。
主な薬理作用 | 薬理作用の詳細 | 評価(最高☆5) |
---|---|---|
鎮痙攣作用 | けいれんを抑える働き | ☆☆☆☆ |
鎮痛作用 | 痛みを和らげる働き | ☆☆☆☆ |
鎮痛作用(無痛覚) | 痛みの感覚を失わせ、無痛覚にする働き | ☆☆☆☆ |
鎮静作用 | 興奮をやわらげて落ち着かせる働き | ☆☆☆ |
誘眠作用 | 睡眠を誘発する働き | ☆☆☆ |
抗うつ作用 | 落ち込んだ気分を明るくする働き | ☆☆☆ |
筋肉弛緩作用 | 筋肉の緊張を和らげる働き | ☆☆☆ |
血圧降下作用 | 正常よりも高い血圧を下げる働き | ☆☆☆ |
瘢痕形成作用 | 瘢痕(傷跡)を治癒する働き (かさぶたを作ったり、古い傷を治癒する働き) | ☆☆☆ |
その他の作用
抗炎症作用
抗菌/抗真菌作用 など
参照:嗅覚反応分析士 入門講座テキスト
効能から見るラベンダー精油の使い方
こころへの働き(香りを楽しむ)
- リラックスさせる
昂った神経を鎮め、気持ちを落ち着けてくれる - 悩みごと・不安感
鬱々とした気持ちを明るくしてくれる
からだへの働き(皮膚塗布する)
- 筋肉のけいれん性のトラブル
・足がつる
・生理痛
・腸炎によるお腹の痛み など - やけどのケア
・ジンジンする痛みを抑えてくれる
・やけど跡が残らず - 体をリラックスさせる
・かたまった筋肉をゆるめてくれる
・血圧を下げてリラックスモードへ
ラベンダー精油の禁忌・注意点
用法用量を守れば、特になし
ただし、酸化するとアレルギーを誘発する可能性があるため注意が必要。
その他アドバイス
万能精油の異名を持つラベンダー精油。
多くの不調に効果が期待できるため、傷ややけどのケアから精神的なものまで幅広くカバーします。
「ラベンダーは有名だしリラックスできるって聞くし、万人受けするよね!」
という方がまれにいますが、ラベンダーの香りを苦手とする方は意外と多いです。
サロンなどでのお出迎えの香りにはあまり向かないでしょう。
嗅覚反応分析でのラベンダー精油
嗅覚反応分析的分類では、右上分類となります。
そのため、右上が少ない人にラベンダー精油がおすすめになります。
IMタイプでいうと楽天家タイプにおすすめな精油です。
右上が少ない人の特徴
- おっちょこちょい
- 忘れ物をすることが多い
- 基本的に楽観的
- 暗記や事務作業が苦手
- じっとしとくのが苦手
- 落ち込んでも寝たら割と忘れる
- スマホは調べものよりも遊ぶためのツール
- ラベンダーの香りが好き
各タイプの特徴はこちらの記事にまとめています。
※ 全員に当てはまるわけではありません。
【嗅覚反応分析:右上用】症状別メディカルアロマレシピ
嗅覚反応分析の結果、右上が少ない人にオススメな症状別アロマレシピを紹介します(^^)
<レシピ>
・ラベンダー精油 20滴
・イランイラン精油 10滴
・ウィンターグリーン精油 10滴
・キャリアオイル 10ml
<使い方>
1日の使用回数:3回
1回の使用量:3~5滴
使い方:患部に塗布
<注意>
アスピリンアレルギーの人はウィンターグリーン精油は使用しないこと
<レシピ>
・ラベンダー精油
・プチグレン精油
・マンダリン精油 など
<使い方>
単品、またはブレンドした精油をディフューザーで芳香浴。
寝る30分前から寝室に香らせておく。
<注意>
同じ部屋で寝る人がいる場合、その人がもし右上が多かったら眠れなくなる可能性があるため注意すること
<レシピ>
・ラベンダー精油 10滴
・イランイラン精油 10滴
・プチグレン精油 10滴
・マンダリン精油 10滴
・キャリアオイル 10ml
<使い方>
1日の使用回数:3回
1回の使用量:3~5滴
使い方:首周辺、またはみぞおちに塗布
<注意>
特になし
※ メディカルアロマレシピを作成するときは、精油の品質に注意しましょう。
※ 精油の使用は自己責任です。持病がある場合等はかかりつけ医にご相談ください。
ラベンダー精油まとめ
アロマテラピー界を代表する精油、ラベンダーについてまとめてみました。
万能精油の異名のとおり、様々な不調に効果が期待できます。
また、トップクラスの安全な精油の一つで、火傷の際には原液をつけて処置することも多いです。
(繰り返しますが、精油の使用は自己責任です!!)
ただし、万人受けしそうでしないというのがラベンダーの香り。
ぜひ有効に使いこなしてください!
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